The Happy Prince(17)

「私に残された目をくりぬいて、あわれなあの子にやってくれ。そうしたら打たれずにすむだろうから」

「もう一夜ひとよ、わたくしは、お供いたします」とツバメ。「けれど、とてもそんなことは私にはできません。そんなことをすれば、王子さま、目がみえなくなってしまいます」

王子は優しくツバメに話しかけます。「ツバメよツバメ、ちいさき僕しもべ」。「わが命めいを受けておくれ」

ツバメは王子のもうひとつの目をくりぬき、広場めがけて一直線に急降下。マッチ売りの少女のかたわらを目にも止まらぬ速さでスーッと過ぎるや、宝石を女の子の掌てのひらに魔法のようにすべり落としました。「なんてきれいなガラス玉!」少女は大喜び。キャッキャッとわらって、家路を急ぎます

ツバメが王子のところに戻ってきました。「王子さまは目が見えなくなってしまわれた。かくなるうえは、ずっと私がおそばにお仕えします」

「いや、それはいけない」と王子。「そなたは埃及エジプトへ参らねば」。「いいえ、ずっと私がおそばにお仕えします」。そう言って、ツバメは王子の足元で眠りました。翌日は日がな一日、ツバメは王子の肩にとまり、異郷で見聞した話をお聞かせ申上げます

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京都市中京区蛸薬師 四条烏丸駅・烏丸御池駅近くにある心療内科・精神科クリニック「としかわ心の診療所」ウェブサイト。診療所のこと、心の病について、エッセイなど、思いのままに綴っております。
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