よのなか、できるかぎりは、おおらかに。
東京の進学校で父兄が「ここには茶髪の子もいるそうじゃないですか」ととがめたら、先生は「とんでもない。緑もいますよ」と返したとか。
…いい話です。
授業に出ていない不真面目な学生でも要領さえよければ試験に合格して単位をもらえるのでは、マジメに授業に出席している学生は浮かばれないというので、その点を評価してくれと、天下の京都大学でもそんなことを言うやつが増えてきたころ、そんなことを言ってきた学生にある教授はこんな返事をした。「ふむ。あい分った。授業にマジメに出席している学生さんはテストでさぞかし有利になることだろうから、そのぶん、点を引いとくわ」。
「規制」やら「けちな正義」をふりまわしたがる人びとが多い世の中、こういう話を聞くと、胸がスッとします。
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