Googleコメントってかよ

Googleコメント(むろん、低評価のヤツね)を退治することにした。

永らく是は便所の落書のやうなものと無視して放置してきたが、落書を放置するとバカは調子に乗つて益益壁を汚くする経験則があるといふ。昔風の道徳に照らせば、反論など「おとなげない」仕儀だが、今は七十八十の年寄でもバカは絶えぬから(昔、山本夏彦翁はこれらを「似非老人」と呼んだものである)、是非もない。わたくしがかういふことをすることにしたのは、よくよくのことで、要は、いやな、いやな(このへん、淀川長治ふう)、時代の変化のせゐである。

Googleといふアメ公の発明は、西欧や日本の高度の文明を知らず、なんでもアメリカ流のアホな民主主義がどこでも通じると考へてゐる基礎の上にあるのだらうから仕方がない。これまで敢へて控へてをつた「双方向性」のコミュニケーションを図り、わたくしの真意を伝へることで、低評価を付けてゐる者共の愚を、クッキリ浮上がらせるやうにしてみた。

もつとも、わたくしに対する正しい反論には率直に非を認めてある。軸にあるのは是々非々主義である。

コメントでわたくしに一番おほい悪口は、わたくしがハッキリ物事をいふ、からなんださうだ。大衆は物をわかつてをらないな、といふことがこの一点に集約されてゐる。「メンタルのヨワイ」彼らは、医療機関の存在意義といふものをそもそも誤解してゐるのである。「精神が病んで」などと迄ほざく人まであるが笑ふぜ)、医学的にほんたうにさうなら精神科病院に即入院である。

しかし、現実にはさうでない。たゞの「甘ったれ」なんだよ。純医学的にはね。じぶんに何か正当な権利があるとはつゆ思ふなよ。わたくしは別段ものごとをハッキリ言つてはをらない。医療機関としての役目を果たしてゐるだけなのだ。第三者の目、客観的、社会的になすべき配慮が相当か(度を越した職場いぢめなど)、わたくしが妥当と判断すれば、必ず、治療と保護の手を差伸べてゐる。診断書だつて、即時に発行してゐる。その他の書類も同様だ。残念ながら基準に達してをらないばあい、わたくしは「患者」と自称する人びとには、冷淡に映るといふだけのことなのである。この点、ハッキリしてゐるといふだけである。わたくしに商売気はない。医療機関は、国民全員の税金でなりたつ保健医療であることを忘れるな。さうであるかぎり、わたくしの態度は、当然のことだろう。これを都合よく失念してゐる「国民」が多すぎる。「優しい女医」とか自称するクリニック、その他気色のわるいサーヴィスの宣伝をしてゐるメンクリがいくらも増殖してゐるが、そんなものがほしい人は、病院を飛び越して、いつそ「占いの館」へでも行くがいゝ。きみにいくらでも甘い言葉を囁いてくれることだらう。

しかし、わたくしはクリストではない。「聞ける」話と「聞けない」話がある。その区別をハッキリさせてゐるだけだ。

医者に依頼してゐるだけで治ることはない。ひと任せではだめだ。治したいなら黙つて通院をつゞける。そしてじぶんでじぶんを見つめ直して、じぶんで治さうとしなければ絶対に治らない。さうしてゐると、医師との会話のなかでじぶんの問題点におのづと気づける機会がある。さういふことが何度もあつて、じぶんはだんだん良くなつて来た。

これは弊院に四年通院して下さつてゐる患者さんのコメントである。

「でもね、センセイ、正しい話は、や・さ・し・く言はないと、伝はらないものなのよ。父がさう言つてたわ」といふコメントも患者さん(美人)からけふ頂戴した。これには、痛い所を突かれたと小医も苦笑するばかりであつた。をんなは、妙なところをくすぐつてくるから、いけないよ。

こゝで開業して、やれやれ、ことしで10年めに入るやうなのだが、わたくしが当地で医者としての知見を広げたのは、①クレプトマニア(窃盗症)の存在、②適応障害は精神の「病」なのか? ばくぜんと「うつ」といふ名前で上手にごまかされてゐる日本の根深い労働環境問題、③あいまいで広範な(vague et vast)発達障害問題、④医者も自称患者も、「自殺念慮」概念をもてあそびなさんなよ、といふ怒り、の4点に集約される。

わたくしも当地での経験をまとめる時期に来てゐる(めんどくさいけど)。

とりあへず①については、ひさしぶりに、「病気の説明」欄に、詳しく長大な文章をアップしてみました。興味関心ある向きには、御一読くだされば有難いと云爾しかいふ

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