新聞は衆愚の縮図

19日の夕18時、首相は官邸で記者会見し、23日衆院を解散すると正式表明した。1時間も、スラスラ話して大したものである。こんな芸当のできる首相がこれまでゐたかと礼賛して然るべきが、新聞といふ愚民の代表が云ふことゝ来たら、呆れたものである。

日経の社説は、解散に「大義」がないと、御大層ないちゃもんをつけてをり、失笑させられた。首相のじぶん勝手で衆院を解散するのがいかんといちゃもんをつけてゐる大学教授まである。それでも政治学者か? 憲法第七条の解散権は代々、首相の専権、自由裁量と、憲法学の泰斗・宮沢俊義の日本国憲法コンメンタール(註釈書)にもさう明記されてゐるにも不拘、容認できないとか歯噛みしてゐる代議士さへある。みんなあほうもいゝところである。

衆院解散は首相のじぶん勝手で遣つていゝのである。このまゝではいづれ内閣は立往生させられるのが見え見えである。今しなくても、とかのんきなことを言つてゐる評論家もあるが、坐して死を待つバカがどこにある? 今のところ、首相も口では、連立相手の、日本維新の会の顔を立てゝゐるが、こいつらも衆院選でふり落すことができたら、それに勝るものはない、と肚では考へてゐるに相違ない。公明と立民の野合政党は、選挙で税金をむだづかひするとかケチなことを言つてゐるが、民主政治はカネがかゝるのだ。政治家だけが悪いんぢやない。たかる選挙民もどれだけゐることか。そんなことあたりまへではないか? こゝで弱音を吐くくらゐなら、ふだんからクリーン政治とかキレイゴトを言はぬがよからう。

解散総選挙をすると、予算の編成が遅れるとか、そんなことに文句をつけてゐる人もあるが、役人でもあるまいし、何様のつもりだらう。これには大笑ひさせられた。「町の人の声」といふが、日本共産党員だらうか? 

解散の「大義」は、おそらく首相のホンネでは、自民党の単独過半数獲得である。立民・公明の野党連合、この無能の反対勢力をたゝきのめすことである。さうしてはじめて「高市早苗号」は大海に発進できるのである。

世界経済が、首相を歓迎してゐることは、日経平均株価の高騰に示されてゐる。自民党が大敗すれば、日本は再び暗黒の時代に入るだらう。上記の野党連合に、首相ほどの人材は、どこにもないからである。ほんたうに権力をになへる実力がじぶんにあるのか、じぶんの胸に問ふてから、えらさうに物を言へ。たとへば、立民の安住淳。わたくしはいつまで経つても大学生のやうな顔をしたこいつが大きらひである。

首相が示した食品への2年間の消費税廃止。これについては、もろ手を挙げて賛同すべきが、財源の確保はだいじょうぶなのか、とかブンヤやエコノミストまで、要らぬしんぱいをしてゐて、こいつらは頭は大丈夫なのかと考へ込まされた。これも大笑ひ。「じぶんの頭でかんがへる」といふことが、どうもできないやうなのだ。政府がカネをむしりとらないのだから、カネは国民の手元に残るだらう。それだけでも十分安心していゝではないか。だいゝち、よく考へろ、この株高ぢやないか。企業が払ふ法人税も莫大だぞ。財源は十分に確保されるのは目に見えてゐる。そんなこともわからないで、よくエコノミストとか、名乗つてゐやがるぜ。

だいゝち、消費税については、「ヨーダ」首相こと宮澤喜一のもと、3%で始まつたときから、多くの日本国民は、ふだん使はない1円玉を渡されて、なんだ、これ? といふ大いなる違和感で始まつたことを忘れてゐる。もともとなかつたものだもの、食品といはず、全廃したつて構はないはずである。国民の手元に残るカネが1割増えれば1割賃上げしたのと同じだらう。なんでよけいなカネを大蔵省におさめないといけないのか? 

シンプルに物事を考へればいゝだけである。消費税ををさめないと、年金など社会保障費の財源が減つてしまふとか猪口才なことをほざく連中があるやうだが、これこそが大蔵省の陰謀で、こんな制度設計を仕組んだ張本人こそ大蔵省であり、かういふ制度設計をしてゐる国は世界広しといへども、たゞ日本だけなのである。だからこんなことをもつともらしく心配して言ふ人間は大蔵省の回し者といつてよいのであるこの点、元理系大蔵官僚の高橋洋一先生の話を聞いてみてください)。年金を人質にして、消費税を無限にとりたてるといふタチの悪い「カルト信仰」は終らせなければならない。

高市早苗の「責任ある積極財政」とは、じつは、むやみと政府にお金を備蓄することだけに執念を燃やす緊縮財政府、大蔵省への宣戦布告なのである。日経は大蔵省におかまを掘られてゐるから、純粋な経済面はともかく、政治面は、大蔵省の代弁人と堕してをり、記事は、ほとんどでたらめだらけである。

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