踊るアホウに見るアホウ(2)

昨年の10月4日に、無能の石破茂を追ひ出し、高市早苗氏が念願叶ひ自民党の総裁に選ばれて、めでたいと思つたら、10日になつて公明党の斉藤鉄夫がどういふ了見か、かれこれ26年もつゞいた連立政権を解消したいといひだして、「熟年離婚」も悪くないとはいふものゝ、味方がすくなくてしかたがないから、15日、居酒屋でくだを巻いてるおやぢレベルの集まりたる、日本維新の会などと一緒になつてはみたが、つまらない話だ、21日に首相になつて組閣後、憲政史上初の女性首相の人気はうなぎのぼり、国民や海外首脳のみならず、海外資本すなはち株式市場からも支持率が高いのだから(岸田なんかとは大違ひ)、こゝはひとつ博奕バクチを打つに如くはないと、首相権限で(憲法第7条に基づくと、東大の憲法教授であつた、宮沢俊義によつてさう解釈されてゐる)今週金曜日(1月23日)に国会を解散するのださうだ。面白いねえ。

評論家とか大学教授とか、有識者とかいふ連中は、もつともらしいが、あとからみるとたいてい間違つたことを書き散らして恥をしらないのか平然としてゐる連中だが、ちやんと経済の実学を勉強しようと思つて3日前から読みだした『週刊東洋経済』の2025年11月1日号22-3頁をみると、ノンフィクション作家の塩田潮氏は、上記の展開を疾うからみごとに当てゝゐるので、うならされた。豪えらい。

早速けふから、日本経済新聞も取つて(新聞もひさしぶりに読むとおもしろい)、ぱらぱらと読んでみるが、新聞や週刊誌のいろんなところに、高市首相の「積極財政」を批判する連中が隠れひそんでゐるとわかる。こいつらは大蔵省の犬だらう。しかし大蔵省のもくろむ、限りなき消費税増税、ほんたうは存在しない「膨大な財政赤字の解消」とやらをめざす「緊縮財政」をして景気がよくなるとでも思つてゐるのか? そんなわけはないだらうが。それが元凶で日本経済がながらく停滞したことは今やあきらかになつてゐるはずだらうが(大蔵省、日銀、経済オンチの代議士の犯罪)。それでも性懲りもなく、エコノミストの癖に、積極財政にけちをつけてゐる奴らの気が知れぬ。株価があがつて何悪からう。政府のばらまきのどこわるからう。わたしら開業医にはせめてもの慈雨である。それがわからんか? わたくしはあくまでもじぶんの生活感覚から立論する。

それはさておき、レアアースである。レアアースといふのは、これも『週刊東洋経済』の2025年11月15日号をみると、高校化学の周期表で一往は習つてゐるのだが、ついぞ入試では出ることがないから覚えたこともない、希少レア元素のことであつて、とくに希少性の高いのが17種類あつて、なかでも、周期表3族のスカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、この第6周期のランタノイド系元素番号62-71(Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Lu)など12元素は、軍事技術に必須のものなので、レアアースの豊富な埋蔵量と、高度の精錬技術を「独占する」に近い、中共の習近平が、レアアースの輸出規制をやるぞといつて、アメリカや日本を威嚇できるのも、さういふわけなのださうである。

レアアースの精錬技術は、むかしは日本のお家芸たる産業であつたのが、まんまと中共に乗つ取られて(レアアース精錬は放射能汚染を伴い、ために日本や欧米はこの事業から徐々に撤退、中共に依存する経緯があつた)、たちばが逆転してしまつたのはなさけないが、おかげで市況は、とんだ「レアアース相場」が出来てしまつて、レアアースに関連する会社の株が気狂ひのやうに高騰してゐる。

5大商社株を買つて、すこし上がつて喜んでゐたら、双日(旧日商岩井2768といふのもズンズン上がつてゐて、どうしたのだらうとぼんやりしてゐたら、『週刊東洋経済』2025年11月22-29日合併号商社特集と最新四季報をよむと、それも当然、伊藤忠8001を除けば、豊田通商8015も含め、商社はぜんぶレアアース関連銘柄なのであつた。しかし、さらにおもしろいなあと思ふのは、四季報で倒産寸前(「継続前提に重要事象」)とか「下振れ」、「減益」、「大赤字」と評されてゐる会社まで、とんでもなく高い株価になつてゐることである。

ある程度儲かつたら、逃げるが勝ちなのに、いつまで乱痴気パーティに居座るのだらう。しかし、壁の花になつてゐるのもつまらないから、をどるほうがマシなのだらうか。銀行は金利が上がつたといふことで、ほゞ全ての株が上がつてゐる。三菱UFJ 8306、りそな8308、三井住友8316は、鉄板かなと思つて、購つてみた。

2月の選挙はどうなるのだらう? おそらくは自民党総裁、高市早苗氏の圧勝になるのだらう。負けたら、「政治的空白」どころか、日本経済は益益「空洞化」してしまふ。野党の中道改革連合とやらに勝ち目はあるまい。国民は「中道」など、もとめてゐない。「生活者ファースト」? 空疎であほ丸出しのリップサービスはふゆかいである。彼らに景気回復策などあるはずがない。後退を促すのがオチである。おそらく議席は半減するだらう。維新の会も、性懲りもなく「大阪副都」構想とやらを持出してゐるから、たうたう愛想をつかされること、請合ひである。

さうだな、今回はひさしぶりに選挙に行かう。嗤ふべき哉、ニッポン。

関連記事

  1. 勉強とかいふもの(7) 高橋正治先生の学恩(3)

  2. 俗物趣味で御免なさい

  3. 歴史的仮名遣ひ

  4. Sinatra (1) ; Fly Me to the Moon 私を…

  5. カラスとキツネ

  6. 十九世紀の人びと

このサイトについて

京都市中京区蛸薬師 四条烏丸駅・烏丸御池駅近くにある心療内科・精神科クリニック「としかわ心の診療所」ウェブサイト。診療所のこと、心の病について、エッセイなど、思いのままに綴っております。
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

カテゴリー