GWの5月3日。
昨年は島根県にある、庭園美をほこる足立美術館をたずねてみましたが、今年のこの日は、三重県津市にある、石水(せきすい)博物館へ。
百五銀行第6代頭取の川喜多久太夫政令(1878-1963。号、半泥子)が、昭和5年に創った「石水会館」を前身とする博物館。
半泥子(はんでいし)は、木綿問屋として、江戸大伝馬町に大店を構えた伊勢の豪商、川喜多家の第16代目。半泥子の代にはすでに金融業(百五銀行)に商いの主軸を移しており、財界人として重きをなすいっぽう、半泥子は、ひとことでいえば「文人」として、多くの交友と、多彩な趣味生活を送った人でした。
書。画。俳句。写真。建築。造庭。茶の湯。そして、焼きもの。
写真をみても、手の大きな人だったようで、それに合わせて、つくる茶碗も、なんと、おおぶりなこと! 茶碗に見合った一服を点てるには、いったい、どれだけの分量の抹茶をすくわないといけないのだろうと、可笑しな想像を誘ったことでした。
また、折々に、訪ねてみたい美術館です。
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