窃盗症(クレプトマニア)について考へる機会が、さいきん新しく増えてきましたので、まづは令和3年に書いた旧稿を「病気の説明」ページに「各論 5-1 クレプトマニア(2)」として載せます。ご興味ある向きはお読みください。近日中に「各論 5-2 クレプトマニア(3-)」も載せます。これはかなり詳細で、長文のものとなる予定です。
クレプトマニアについては、「病気」とか言はれますが、医学としては、さう呼ぶことはできません。できると言ふ人は、根拠をもち合せてゐません。
また「依存症」の観点から、窃盗症は「行動嗜癖」だの「衝動制御障害」だの、難しい言葉で呼ばれることが多いのですが、一般に、難解な言葉はまゆつばです。クレプトマニアについては、その人にかかる「ストレス」と「パーソナリティ」をもツとよく分析する必要があると思ひます。「反応性」の病態である平易な基本を疎かにして物を言つてゐる医者が多すぎます。
現に、摂食障害と窃盗症は往々「合併」するなどと呼ばれてゐますが、わたくしからいはせれば、ある種のパーソナリティにおいて、摂食障害と窃盗症、ひいては「ためこみ症」は構造的に「同一」の病態を示してゐるに過ぎません。アメ公の真似をして「合併」などとあほらしいことは言はぬがよからうと思ひます。