絵は縁のもの

北浩二「クリスタルの燭台とスープポット」(2019年)

どうです。…うつくしいでしょう?

絵は縁のものですが、ひとめぼれしてしまいました。他の作品には目移りさせない気品がありました。

しかし、ひとめ惚れには気をつけなければなりません。

気まぐれですぐに飽きちゃうということもありますから。

だから、ずっと好きになれそうか。買わないとあとで後悔することにならないか。いろいろ迷ってから買います。

診療所では2枚目の静物画。「青い部屋」にも予想通り、馴染んでいます。

おとうさん、だいじょうぶ?

お金はだいじだから、むだ遣いして、破産しちゃダメですよと息子がしんぱいしてくれました。

なあに、いづれお前のものになるんだから、お前のしんぱいすることじゃない。

それよりももっと大切なことを、お父さんが今からお前に言うからな。

日本人が西洋に学んで未だ学びきれていないもの。

日本の家屋に今も昔もずっと欠落しているもの。

それが絵なんだよと父が子に伝えても、息子はふ~んと理解したのだかしていないのだかわからない返事をしましたが、今はこの青い部屋が息子のいちばんのお気に入りです。

 

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