私の足の向う先(10)

さくらも半ばちり、行春を惜しむ季節になってきました。ふゆから楽しんできた「木々の雫」の味をたのしめるのも、あとわづか。

「木々の雫」は昨年の今ごろ、このブログでも紹介していますが、烏丸姉小路にある龜末廣さんの数ある名物のひとつです。

「木々の雫」と雅な名前がついていますが、なかみはというと、レモンあめです。

しかし、ただのレモンあめではありません。滋味深く、いくら舐めつゞけていても、飽きがこないふしぎな飴なのです。

ひと袋600円。なかにごろごろとした飴が10数個はいっています。私はいつも10袋まとめて買ってストックし、ふゆの間、通勤の行き帰りに舐めています。なくなれば、また買い足しに。ひとふゆに5,6回は買いに行っています。効用は風邪を予防するという以上に、なめている間のどやかに、心安らかでいられる精神安定作用があると思います。

味はですね、毎回ちがうのも、おもしろいところなんですね。職人さんのその時どきの手造りで、飴の色合い、固さ・やわらかさ・割れ方・ねばり、味の甘さ・にがさがちがっていて、そのちがいを楽しむ愉しみというのもある奥深い菓子なのです。

発売時期は通年ではなく、10月の終りから5月の始まで。毎年、別れと再会という楽しみまであります。

 

 

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コメント

    • n-kaoru
    • 2020年 4月 25日

    あまりに美味しそうなお写真に亀末廣さんの木々の雫
    ついに買ってしまいました。
    ひと粒で身体も心もゆったりと満たされてゆく・・・。
    「滋味」とは心がほどけてゆくような時間をも含めた
    お味なのだと愉しませていただいております。

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京都市中京区蛸薬師 四条烏丸駅・烏丸御池駅近くにある心療内科・精神科クリニック「としかわ心の診療所」ウェブサイト。診療所のこと、心の病について、エッセイなど、思いのままに綴っております。
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