京娘、撮り直し

この4月にデビューをはたしたわが診療所の看板娘ですが、撮り直して欲しいわ、ゆうのです。

ハテ、理由は? と尋ねますと、ウチは美人やから後の衝立も牡丹やのに、このまえの写真では花瓶の花が悪すぎる、カーネーションではあんまりや、急いで撮ってくれはったのはウチもうれしいのやけれども、なんやミスマッチやないやろか、なんでも物には「格」というもんがあるんやさかいに、ちゃんと季節の芍薬と合わせとぉくれやす、というのですね。

へえ、なるほど、それはごもっともやと思いまして、大輪の芍薬を用意しました。

姐さん、これでいかがでしょう?

「へえ。これであんじょう良うおます。おおきに」

 

 

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