お月さま、銀河の果てまで、私をつれ去つて、くださいな。
Fly me to the Moon. Let me play among the stars. Let me see what the spring is like on Jupiter or Mars.
わかる? 目をみて。わかる? 気づいて。
In other words, hold my hand. In other words, darling kiss me.
私、歌ふわ、いのちのかぎり。のぞむものは、あなた、ほかにない。
Fill my heart with song. And let me sing for evermore. You are all I long for. All I worship and adore.
気づいて。お願ひ。気づいて。好きなの。
In other words, please be true. In other words, I love you.
フランク・シナトラ(1915-98)の代表曲 Fly Me to the Moon を日本語で歌へるやうに訳してみました。この曲は、思ひ出した時についつい鼻唄で、歌つてしまふ曲。単純だけれども、をんなごころの切ない情感が漂つてゐて、永遠の名曲と信じてゐます。この曲にある情緒がわからん人とは話ができんなあと思ひます。
最近新聞で読んだのですが、嘘か誠か、I love you. をどう訳すか?といふ問題に、漱石(1867-1916)は「月がきれいですね」と訳したらよからうと答へた由。かの名探偵ポアロも、女性を口説くには、月が美しい、といへば足りると言つてゐるから(TVシリーズでさういふ場面が出て来た)、イギリス人はさういふ感覚をもつてゐると考へていゝのかも知れない。満天の星と月は、男女の愛をロマンチックにするに十分だと思ふが、スマホばかり見て、夜空を見上げさうにもないカップルは…×××××(以下、毒文を含むため、検閲削除さる。笑)






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