新年明けましてお目出とうございます。
昨年は5月1日に、古来、競争の激しい中京の地に、開業をいたしまして以来、来院されました患者さんの総数は、1060名の多きに達しました。
心より皆様には感謝申上げます。
秋田では、70歳代に突出する分布をとっていた外来患者さんを診ており、来る日も来る日も、アルツハイマー病の診断・治療に日々を送ってきた私ですが、ここ京都の中京に参りまして、外来患者さんは、さすが学生さんの街・京都ならではですが、20歳代に突出する分布にシフトし、来る日も来る日も、発達障害特性をもつ若年層の診断・治療に従事するようになりました。
この急激な「若返り」現象には、当初、相当に面喰いましたが、精神科医になって以来、これまで患者さんの声に耳を傾ける中で、ずっとひそかに疑念に思い続けてきたことを一気に氷解させる、貴重な新体験となりました。
詳細につきましては、近々に予定しているホームページリニューアルのなかで、ご報告致したいと考えておりますが、いま、精神科外来診療の中で、巨きな変化が生じており、その最前線に、私どもの診療所も位置していることを、ひしひしと感じさせられております。
専門誌『精神科治療学』の最新号は、奇しくも「大人の発達障害」を特集しているのですが、ここに掲載されている諸論文と、私の認識がぴたりと重なっていたからです。
新年早々、少し難しく、堅苦しい話になりました。…が、年頭に当り、所長としては、少し改まったことも申さねばと、少し意気込んでしまいました。(照)
サテ、新年のお花は、お正月にふさわしく、南天にしてみました。思いのほか、きれいに、飾ることができました。これもれいの「岡恒」のおかげか知らん?
ともあれ、本年も、どうか、よろしくお願い申上げます、ということで新年のご挨拶としたいと存じます。有難うございました。
この記事へのコメントはありません。