蟬はひぐらし、八瀬すずし

暑い日々が続いておりますが、時に、秋を感じるひと時も。

まちなかの烏丸御池では、クマゼミが鳴きどおし。

こいつの鳴き声は、シャーシャーと、正にnoiseとしか思えない鳴き声で、風情というものが、まるでありません。

一方、八瀬の小宅近辺で主に鳴くのは、蜩(ひぐらし)で、陽のひかりが少し弱ってきた夕刻4時ごろに聴く、その響きは、正に、山中の涼。

図体のでかいクマゼミと比べて、蜩のつくりが華奢なのも、ゆかしさを増します。

縁側の網戸に迷ってきた蜩。翠色が美しい。

その昔、清少納言は、七五調に、日本の四季を簡潔にまとめました。

春はあけぼの、夏は月。秋は夕ぐれ、冬は雪。

これにならって、言いましょう。

蟬はひぐらし、八瀬すずし、と。

 

 

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