私の足の向う先(4)

繁華な四条通、花見小路を南に入って、一力亭をひだりに見つつ、すぐ右にまがって、鮨のまつもと、料理屋の又吉を左に過ぎてどんつきを再び南にすこしくだると、鍵善良房が経営するZEN CAFEがあります。その2階に、いま、染司よしおかさんがお店を仮住まいされています(本店は現在改装中のため)。

私は、お茶を習い、着物をあつらえて着る様になった2012年(平成24年)ごろから、ずっとここのバッグを愛用しています。理由をきかれても上手く答えることができません。ただ気に入っているのですね。

診療所の「青い部屋」の居心地をよくするには、どうしたらいいか、ずっと私は考えていました。患者さんとの距離を適切に設定するためにもクッションを置くのがよいだろうと結論は出ていたのですが、では、どういうものを? というところで長らく足ぶみをしていたのです。

しかし、ようやく9月の末ごろに、やっと答がでました。そうだ、よしおかのクッションをここにおけばよいのだと。

どうです? かわいいでしょ。

ところが、なんということでしょう。五代目の吉岡幸雄氏が、9月30日、心筋梗塞でお亡くなりになられたのですね。10月18日に患者さんとクッションの話をしていたら、「え、その人、亡くなったって、京都新聞に載ってたよ」と教えられました。ああ、大ショック。『日本の色辞典』(紫紅社、2000年)『京都の意匠 暮らしと建築のスタイル』(紫紅社、2016年)は、弊院のライブラリにもありますが、色についていろいろ勉強させていただきましたのに。

吉岡幸雄氏のご冥福をお祈りします。合掌。

 

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