私の足の向う先(8)

京都には、いろいろ美術館がありますが、丸太町通を東にずっと、白川通まで行ったその少し奥にひっそりある、鹿ケ谷の、この泉屋博古館(せんおくはくこかん)は、いつ行っても、きぶんがよいものです。

と言いますのも…

あんまり人が来ないんですね。

こじんまりしていて。

とても静か。

そして、とてもきぶんが落ち着きます。市中にあるざわついた空気がぴたりとやんでいる場所なのです。

十五代住友吉左衛門氏は、西園寺公望の弟で、東洋と西洋の美に目の利く人で、文人の鑑のような人ですが、大阪中之島の府立図書館をはじめ、至るところに立派な建物を後世に残していかれ、世のため人のために多大なる貢献を死んでなおなされている方やと思います。

今回は洋画のコレクション展。

じぶんの気に入った絵を、ふだんからくり返しながめて楽しむことは、何よりのリラクゼーション。

須磨にあった住友の洋館は、空襲で焼かれてしまったそうで、今も残ってあればと思うと、たいそう残念です。

 

 

関連記事

  1. 私の足の向う先(12)

  2. 木々の露

  3. 目には青葉

  4. 私の足の向う先(7)

  5. 私の足の向う先(6)

  6. 私の足の向う先(9)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

京都市中京区蛸薬師 四条烏丸駅・烏丸御池駅近くにある心療内科・精神科クリニック「としかわ心の診療所」ウェブサイト。診療所のこと、心の病について、エッセイなど、思いのままに綴っております。
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

カテゴリー