前回のエッセイは、株式投資をしている方がたにとっては、とってもタイムリーな政治批評であったらしく、たいへんなご好評を賜ることになり、当惑しております。
先進国の首相が、企業の四半期開示の「見直し」などを、のうのうと所信表明演説で語ってしまうなどというのは、証券市場サイドには前代未聞の珍事に属することでしょうが、この「おかしさ」をマスコミはふしぎなことに全く叩きません。「株主だけでなく、従業員も、取引先も恩恵を受けられる」三方よしの経営を行うことが重要ですと、社会主義の学校の先生のようなことを言っているのも、まるでわかりませんが、経済に明るい人なら「何言ってるの?」というあきれた話であり、経済に暗い人には「…」と通過されるだけの話です。高橋洋一先生によると、首相の所信表明演説というのは、誰かの赤ペンが入ることなく首相が比較的自由に話してよいものと位置づけされている由ですが、きっしーは経済のことまるでわかりませんと自白しているようなもので、経済にくらい小医ですら暗然としたほどです。あとは官僚のしたい放題になるのかしら。日本経済の足をこの30年間えんえんと引っ張ってきているのは財務省と日銀だというのに(興味ある方は、西田昌司議員の話を聞いてみて下さい)。
は~。それはさておいて。
11月になりました。天高く、きんもくせい香る秋。
去年にも同じことを言いましたが、この季節が一年ぢゅうずっと続けばいいなと心底思う、11月前半の秋です。ひさしぶりに着物に袖を通して、木島櫻谷画伯の旧宅を見学してみたり、京都テルサに健診を受けに行ってみたり、休日をのんびり過ごすことができました。健診はよく考えると、日赤に年に一度は行くのだから別段うける必要もなかったのですが、はからずも、「よい発見」をしました。というのが、次回の話。
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