み~や~こ~を~ど~り~は~
ヨーイヤ、サーァー
ことしもそういう季節になりました。今年は、祇園の歌舞練場が耐震工事とやらで、南座でひらかれることになり、外国人観光客も大挙おしよせ、たいへんな賑わい。
都をどりは、5年前に一度、歌舞練場にむすこと見物に行ったことがあるのですが、南座には入ったことがない私。これも社会見学と、のぞいてみました。
舞妓は全員おそろいの浅葱色のきものに赤金の帯が目にあざやかで、いかにも京らしい。
北野をどり、京おどり、鴨川をどり、祇園をどりと五花街の踊りのなかで、わたくしには先斗町の鴨川をどりが一番おもしろく、宮川町の京おどりはフィナーレの宮川音頭のメロディーと歌詞がセンチメンタルで私ごのみ、上七軒の北野をどりは場所柄しっとりゆかしく、祇園をどりは秋の楽しみというなかで、都をどりは、京の洗練をつたえる、あっさりしてもたれないが、なんやものたりひんという、いかにも京らしい演目やと思います。
むかしビフテキやらおすしやらのごちそうを食べた後は父がきまって「なんや風を食べたよな気がする」と定番のきまり文句を言ったものですが、都をどりはそういう評が今もぴったりやと思います。
上等なもの、ゆうもんは、そういうもんなんです。
…そやけど、やっぱりお茶席はなかったらあきません。今年は南座公演ゆうことでお茶席がなかったのですが、やっぱりこれはエライものたらへんかったわ。(笑) おみやげの団子のお皿を楽しみにしているファンも多いので。
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