以前にも紹介しましたが、三条商店街の「鮒定」は、うなぎの蒲焼が美味しいので有名です。
今年の1月末に引越して、三条商店街を朝の通勤であるくようになって以来、私もファンのひとりとなって、しょっちゅう買い求めていましたが、10月11日に立寄ってから、鮒定はシャッターを閉ざす日々が続いていました。
ご主人は腰曲がりなので、背骨を傷めて入院したのかな。しかし、それだけならばいいのだけれど、と危ぶんでいました。
というのは、医者の勘で、何か内科的に病気があるだろうと、感じていたのです。というのは、しんどそうにしている原因が加齢と重労働だけとは見えなかったので。
11月17日にしばらくぶりに店が開いていたので、やあ、よかったと思ったら、店が閉まる数週間前より手伝いに来ていた女性から「亡くなりました」という訃報を聞きました。
なんの癌かは聞きませんでしたが、すでに全身に転移していたそうです。死ぬ最期まで「うなぎ、うなぎ」と仕事のしんぱいだけしていたと。女性は、ご主人と10年前からのしりあいで、ご主人には身寄りがなかったので、店を継いでくれないかとリクルートされていたそうです。
いまは女性ふたりで、新生「鮒定」を切盛りされています。近所のおっちゃん、おばちゃんたちも、自転車に乗って、朝からわらわら買い求めに来ています。
鮒定ご主人のご冥福をお祈りします。
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