ちょうど一年まえの本日4月30日は、はや遠い日の記憶となってしまいましたが、開院前日の内覧会でした…。
みなさんにご挨拶を頂く以上はと、羽織袴の正装で、お出迎えを致したものでした。
あれからちょうど一年。
診療所はおかげさまで皆様のご愛顧をいただき、この一年間で総計1630名の患者さんにご来院いただく結果となりました。あす5月1日から正式に二年目に入りますが、かわらぬご支持を賜りますればと存じます。
開院時はたくさんの胡蝶蘭をいただき、爾来わたしは蘭の花がたいへんすきになりました。そのときにいただいた蘭のうち、ふたたび花をつけてくれた株があります。
開院一年後の記念に、写真をパチリ。
古来、気品ある花木として、菊、竹、梅、蘭の四種あり、四君子とよばれます。
覚えるときは、四君子苑を併設する、出町柳にあるお茶の美術館、北村美術館にちなんで覚えると、おぼえやすいと思います。
き…菊。
た…竹。
む…梅(むめ)。
ら…蘭。
ゆっくり成長してゆっくり花をつける蘭の花は高いのですが、じつに長持ちします。眺めていて飽きるということがありません。悠長でいて、しかも、気品を失わない。その優美さは、他を圧しています。
せからしく、目先の結果だけを、けちけちがめつく追い求める現代の風潮とは、まるで正反対の世界にいる、きよらかな花ですね。
半世紀 年月去りぬ いつかしら 草花愛づる 吾となりしも 明以
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