優雅なひととき

すべて贅沢というものは、アジアに発しています。

そのひとつにお茶があり、お茶は単なる飲物を超えて、文化を形成しています。オリジナルは中国にあって、優美な磁器と共にヨーロッパに輸出されました。マイセンやウェッジウッド、ヘレンドといったヨーロッパの高級磁器を透かして見ると、中華文明の痕跡をいくらでも探しあてることができます。

喫茶には官能性があり、一服を啜った後につづく「はああ~」というため息とともに、瞬時、魂をとおい異世界に遊ばせることができます。ヨーロッパの貴族豪商たちは香高い紅茶をすすることでアジアでの冒険とロマンスを夢見、東洋の文人たちは清風生ずる煎茶をすすることで俗世間を超えた仙界にあこがれたことでしょう。ヨーロッパでは主に機知に富んだ貴婦人を中心として、東洋では主に清談をかわす士大夫文人たちを中心として、典雅な社交の世界が広がっていました。

磁器というものには、東西の美の混淆があって、日常生活を送る中でも、しばし見つめて魂を遊ばせることができます。京都で磁器といえば、三浦竹泉がゆうめいで、わが診療所でも開業時から四代作の青華扁壺を長く使ってきましたが、さいきん、三代作の青華高砂手花入と四代作の赤絵唐草文花入を手に入れることができました。いひ。

初代作の白磁鶴首花入も、ちかぢかお目見えします。

北村美術館にはこの写の本になった景徳鎮窯古染付があります。お魚(鯉)がかわいいので気に入ってしまいました。

紫蘭を浮かべてみました。金魚を泳がせてみたい気もしますが…。

 

 

 

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