日本の中の中華文明

昨日、4月12日は、所用あって、宇治をたずねました。

京都に住んで一年余、ようやく萬福寺をおとづれることができました。明朝中国から、当時最新の禅宗たる黄檗宗をつたえた隠元禅師が1661年にひらいたお寺です。

今も禅の修業に励む若い僧侶の姿を、自然に見ることができます。

ダッシュで駆け去って行くお坊さん。

 

いかにも中国!

いかにも明朝!という感じの椅子。

叩いて「ごはんだよ~」と知らせます。

禅宗が、日本の文明にもたらした影響は、計り知れないものがあると思います。ほんの一例として、お茶がありますが、茶道といえば抹茶で、お寺といえば大徳寺という連想が説かれることが、千利休の関係で、多いのですが、日本人の日常に、より深く浸透しているのは、抹茶ではなく、圧倒的に、煎茶であることを思えば、萬福寺や、江戸・明治期における日本の知識人・芸術家の文人趣味(中華文明への親炙)に、もっと正当な視線が注がれてもいいのではないかと、思います。

黄檗山萬福寺賣茶堂。

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